高校生の頃、バレーボール部に所属していました。その仲間達と山梨県の富士五湖のひとつ河口湖の民宿に泊まったことがあります。民家の2階部分が宿泊部屋となっていて、3部屋すべてを借り切って、部所属の7人と一緒に過ごしました。3部屋とはいえ、ふすまで仕切られているだけなので、大きな一間にして7つの布団を並べて寝たのです。修学旅行の再来みたいに皆、はしゃいでいました。おかみさんは食べ盛りの若者のために腕をふるってくれました。山菜たっぷりの炊き込みご飯がおいしくて、みんなそれぞれおかわりをしました。さらに残ったものをおにぎりにして、夜中に食べた記憶があります。
夜は当時、流行っていたジェスチャーゲームをドタバタとしたので、一階にいた宿のご主人達は、さぞかしうるさかったことでしょうに、何ひとつ文句も言わずにいてくれました。翌日はまるで、家族のように起こされて、「なんだか家にいるのと変わらないね」と言いながら、朝ご飯の時間も大騒ぎな私達でした。「夕べは布団の上で、回転レシーブの練習でもしていたの?」と、おかみさんに聞かれて、皆で騒がしくてすみません、と謝りました。おかみさんは笑って「若い人は元気なのが一番よ」と言うのです。こういう気取らない宿があるのは嬉しいことです。